以前勤めていた会社に全く掃除ができず、ゴミも捨てることができない方がいました。
その方は、人にはとても細かいことまで言う人でした。
自分はというと着ている服もヨレヨレで、靴も平気でクロックスを履いて出社してきます。
基本的に、自分に甘く他人に厳しくの典型的な人でした。

 
その方が急に体調を崩してしまい、会社を休んでしまいました。
どうしてもその方が持っている資料が必要になってしまい、渋々私はその方の家に取りに行きました。
家の外側は何ともなかったのですが、家の中はまるでゴミ屋敷です。

 
今までテレビでしか見たことのない光景が、自分の目の前にあることが信じられませんでした。
その家は異臭を放ち、こんなところでよく生活ができるものだと驚きました。
大変なものを見てしまったという気持ちでいっぱいになり、会社へ戻る道のりはとても長く感じられました。

 
次の日、その方は平気な顔をして出社してきました。
ゴミ屋敷だという自覚は全く無いということに、私は驚きを隠せませんでした。

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