京都の父が亡くなった時に遺品整理をしました。あまり物は持っていない人だったので衣類などはそんなに大変ではありませんでしたが、趣味の古いカメラ類や収集していた記念切手、古銭の処分には困りました。誰も欲しい人はいないし、かと言ってただ捨てるのもしのびなく、結局古美術商の方に家に来てもらって査定してもらいました。
査定の結果、ニコンのカメラで一つ部品を紛失していたものが多少価値がある物らしかったのですが、（部品が揃ってないので結局価値は無しという査定でした）後は記念切手も古銭も大量に流通している物だということで引き取るならタダだと言われてしまいました。
父は私が幼い頃によく切手や古銭を見せてくれて、そんな物を扱う店にも一緒に連れて行ってくれたこともありました。これから価値が出るかもと言いながら楽しそうに選んでいた姿が思い浮かびます。結局、価値なんて出ませんでしたが、亡くなった父が今一度私にあの時の思い出を運んで来てくれたのかなと思い、懐かしい時間を過ごすことが出来ました。