今は自治体の取り決めが厳しくなって、ゴミステーションから粗大ごみや資源ごみを勝手に持ち去ったりすることができなくなりました。少し前まで、私はよくゴミステーションからそれらをよくとってきては、転売したり、自分用に使ったりしました。一番思い入れがあるのが、小ぶりの書棚です。恐らく作られたのは昭和初期あたり、いずれにしても相当古いものです。釘を一本も使っていない作りからもその書棚が職人による手仕事であることがわかりました。こんないいものをなぜ捨てるのだろうと不思議でしょうがありませんでした。家に持って帰り、汚れを落とし、サンドをかけて、ニスを塗り直しました。今も、うちで使っています。転売しやすかったのは中古のビデオデッキでした。DVDやブルーレイ全盛でも、昔取ったビデオを再生するにはビデオデッキが必要です。わりと中古電気屋で今でもよく売れるそうです。壊れていても、内部から使えそうな部品を取り出し、継ぎ合わせて使うそうです。捨てられたゴミからいろんなドラマや思い出を勝手に想像するのが好きだったのに、そういうこともできない世の中の取り決めに、やりきれない思いです。捨てる自由があれば拾う自由もあると思うのですが。
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