遺品を「ごみ」にせず処分するための努力

26歳の妹を亡くした時、実家の小さな一室には実にたくさんのものが残されていました。
音楽とファッションが好きだったので、CDや衣類、好きなバンドのグッズや雑誌などがありました。
特に好きなバンドの本や大事にしていたぬいぐるみは棺に入れたものの、
部屋に残されたものはどれも妹にとっては大事なものだった、そう思うとなかなか処分することができませんでした。

しかし、いつまでもそのままにしておくわけにもいかない。
まず洋服は、着られるものは家族や親戚で分け、残ったもののうち古びているものは資源ごみの日に処分しました。
中には買って間もないような新しいものもありましたが、サイズ直しをしても着るのが難しいものは潔く処分。
ただ幸いなことに、靴や鞄については市でリユース事業を実施しているため、そちらに持っていきました。

本や雑誌は大手リサイクルショップへ。
ファンなら欲しいと思う本もあるだろう、という思いから、誰かのためになることを願って買い取ってもらいました。
CDも同様に買い取ってもらう予定でしたが、大半が人気のあるバンドなのでどれだけ需要があるのかわからない。
15年近いファンだったので特に思い入れも強いだろうという気持ちもあり、未だに実家に保管してあります。

他にバンドのグッズがありますが、小物など使えるものは仏壇まわりに飾っています。
ただ大量のTシャツに関しては「このバンドが好きな人へ」ということで、知人に何枚か引き取ってもらったあとに残ったものは
ツアーごとに何枚かずつ分類して「◯◯年ツアーTシャツ」いう名称でまとめ、オークションに出しました。

自分のものであれば簡単に処分できるのですが、亡くなった人のものは「ごみ」として捨てるのは難しい、というのが今の気持ちです。
少なくとも趣味のものに関しては、オークションという方法で同じ趣味を持つ人のところへ送り出すことができたのは幸いでした。